【朝顔市】地域の祭りを台湾人・韓国人によるインバウンド集客目線で分析する。

7-8月は訪日外国人のピーク

国ごとにピークの違いはありますが、全体としては7-8月は訪日外国人数のピーク期間になります。なぜなら多くの国で学校の夏休みが始まるからです。

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そして夏といえば夏祭り。訪日外国人の方々も日本のお祭りの雰囲気に魅力を感じられています。

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メジャーな祭りしか知られていない

東京で行われるお祭りといえば、隅田川の花火大会・浅草三社祭などが挙げられます。ただ意外なことにこれらメジャーなもの以外のお祭りはさほど訪日外国人には知られていないようです。

 

訪日外国人は我慢して祭りに行っている

日本のお祭りに対してどのような認識を持っているのか?弊社スタッフである呉さん(台湾人)とパクさん(韓国人)に聞いてみました。

 

パクさん

屋台・縁日の雰囲気って日本独特で好きですね。

 

呉さん

けど隅田川の花火大会とかは人が多すぎて嫌です。 そこしか知らないので我慢しているけど・・・。

本当は盆踊りなど地域色豊かなお祭りに行ってみたいです。

 

パクさん

けれど現状インターネット上には情報がないんですよね・・・。

 

 

私も人が多すぎる隅田川の花火大会に、わざわざ足を運ぼうとは思わないのですが、訪日外国人(リピーター率の高い台湾・韓国人)にとっても同じ感覚のようです。

また、他のお祭りに行こうと思って調べてみても、多言語対応しているものはメジャーなお祭りばかり。

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(出典:隅田川花火大会公式HP

 

一報地域の盆踊り大会の告知はインターネットではなく町内会の回覧だったり掲示板で共有されます。そもそも情報にアクセスする方法がないのです。

 

入谷の朝顔市は台湾・韓国人にどう映るのか?

では隅田川の花火大会や三社祭ほどメジャーではありませんが、一部の日本人には知られている入谷の朝顔市(毎年7/6~7/8に開催)は外国人にとってどのように映るのか?

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実際に呉さんとパクさんを連れて行ってみることにしました。

 

呉さん(台湾人)目線の朝顔市

台湾のお祭りは神社仏閣との関係性が薄い

台湾にも夜店市というものがありますが、都市部についてはお寺とは無関係で毎日開催されています。地方部ではお寺の前で祭りが開催されることはありますが、夜になるとお寺は閉まってしまいます。

つまり場所を借りているだけでお寺との関係性は希薄なのです。

(出典:南国交通株式会社)

 

日本のお祭りは神社仏閣が中心となっているものがほとんどで、今回の朝顔市もお寺が中心となって運営されている様子が非常に興味深い光景でした。

みな二列に並んで参拝し、お守りを買ったり、朝顔を干渉する姿は台湾には見かけない光景だからです。
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風習習わしが面白い

お寺では朝顔のお守りが販売されていたのですが、購入時2つの石を叩くという作法があり、目を惹きました。

日本を何度も訪れている台湾人観光客は、他のお寺や神社でお守りを購入する経験を何度か積んでおり、比較対象が自然と増えています。このお寺や神社ごとの作法の違いに面白みを見出すのです。

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屋台そのものが観光資源

日本の祭りで売っている食べ物は台湾と違うことはもちろんなのですが、日本のテレビドラマで何度か登場することもあってより魅力的に映ります。

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コト消費の観点でみた祭りはいくら出せるか?

私の場合は5,000円が予算の範囲内です。浴衣のレンタルサービスやお祭りの歴史・屋台のガイドがあるといいなと思いました。お祭りの楽しみ方は外国人だけで来ると分からないんですね。ヨーヨー釣りのやり方は当初分かりませんでした。

余談ですが、台湾でも金魚すくいはありますが近年どんどん減っています。懐かしい気持ちが沸き上がり、ついやってしまいました。

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パクさん(韓国人)目線の朝顔市

伝統衣装を着て祭りに参加する光景

日本の夏祭りではなぜか浴衣や甚平を着て、祭りに参加する人が目を惹きました。
といいますのも、韓国では日本のように伝統的な衣装を着てまつりに参加する人は殆どいないからです。

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数年前から韓国でも若者間で韓国の伝統衣装の韓服(한복,ハンボク)着付け体験が流行っていますが、

  • 自分の韓服を持っている人が少ない
  • 祭りに韓服を着る文化がない
  • まつり楽しむのには少し不便

といった理由でお祭りで着用されることはありません。

(出典:http://www.hani.co.kr/arti/specialsection/esc_section/701359.html

 

地域住民主導か行政主導か

日本も韓国も地域活性化のため、まつりをもっと活かそうとしている点は似ています。しかしアプローチ方法が異なります。

日本は地域住民が主導になり、昔から伝えてきた地域文化の継承を大切にしているものが多いのです。

一方韓国は地域の経済活性や観光商品に焦点をおいているため、行政が主導したイベント色が強いです。

 

ですので、小さい規模のまつりほど素朴で町の味が感じられるので、いいなぁと思います。

 

日本は屋台、韓国は市場

日本の祭りには金魚すくい、焼きそば、たこ焼き、チョコバナナ、リンゴ飴といったエンターテイメント性のある定番屋台がありますが、韓国の祭りではありません。屋台が日常的に存在するからです。

ですのでエンターテイメント性よりも実用色が強く、その場で座って1食分食べられたり、地域の有名特産品を販売する市場のような雰囲気です。

非日常ゆえに日本の屋台は特色があって面白いと思います。

 

外国人対応について

韓国の祭りでは、外国人向け無料送迎バス運営、4か国語表記、祭り期間特別ツアー商品造成など外国人対応が進んでいます。これは商業・イベント色が強いためでしょう。

ただ日本の祭りにおいては、第一目的が外国人誘致ではありません。そして私たち外国人がわざわざ地域のまつりを訪れるのは、脚色されていない日本のまつりを経験したいからです。

言語の壁や文化的に誤解が生じないような装置として、多言語案内または通訳ボランティアがいたら、それで十分と思います。

 

コト消費の観点でみた祭りはいくら出せるか?

コトを消費するということは、モノにあるストーリを楽しんで消費し、自分ならではのストーリ(思い出)を再生産することと考えています。従って、単純に見ることではなく、自分ならではの特別な経験ができることが重要です。

こんなサービスがあればぜひ利用してみたいですね。

  • 浴衣・甚平レンタル
  • お酒含め屋台体験費用(1500円~2000円)
  • 祭り体験(盆踊り・みこし担ぎなど)

また朝顔市に限っていえば、実際の朝顔を買っても外国人の場合国に持ち帰ることができないため、祭りに行った思い出に残そうな記念品があったら良いと思います。

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他の外国人は少なかった

今回は呉さん、パクさんを連れて朝顔市に行きましたが、来場されている方を見る限り外国人はごく少数。98%が日本人でした。

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たまたま屋台で家族連れ10数人で来られている台湾人グループの方と遭遇したので、どうやってこの朝顔市のことを知ったのか聞いてみました。

中国語でグーグルで「夏 祭典」で検索したら、「東京で夏に行くべき祭り」といった台湾のブロガーさんやMATCHAといったサイトの記事で知ったとのこと。

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ちなみにグループのうち日本に何度も来たことがあるリピーターは2人のみ。ほかの方は初来日とのことでした。

日本のお祭りは、まだまだ認知される余地があるようです。

 

まとめ

隅田川の花火大会や三社祭ほど知名度が高くない入谷朝顔市を台湾人の呉さん・韓国人のパクさんに見てもらいました。

私たちにとって当たり前だった風景が、外国人目線でみると際立った特徴として見られることがお分かりいただけたと思います。

 

東京には他にも商店会主催の夏祭りや盆踊り、地方にはその土地ならではの風習が反映された特色あるお祭りがたくさんあります。外国人目線で見るとよりその特色は際立つでしょう。そしてその魅力をしっかり外国人にPRできれば、現地に行った方のSNSやブログを通じて大きな集客効果が期待できます。

インバウンド集客を検討中の自治体・商店会の方いらっしゃいましたら、弊社スタッフの呉さんやパクさんの知見を活かして効果的なプロモーションをご提案することができます。ぜひご相談下さい。

 

 

今日の一句

”お祭りは 強力集客 コンテンツ”

 

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