【ビットコイン】仮想通貨はインバウンド地方波及を加速させるのか?貨幣の歴史と照らし合わせてみた。

今仮想通貨がブーム

今インターネット上では仮想通貨が賑わっています。2017年4月1日仮想通貨関連法が施行され、資産価値が認められたことで取引量が増加。2017年初頭から約3倍と大きく値上がりしているためです。

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▲ビットコイン/円の価格推移

 

こういった景気の良い話に乗っかって仮想通貨詐欺の話も出てきています。仮想通貨は今後トレンドになっていくのか?それとも怪しいものなのか?

今回はインバウンド市場という視点から仮想通貨の可能性について冷静に考えてみたいと思います。

 

仮想通貨(ビットコイン)の特徴

まず仮想通貨の特徴を現在のお金と比較して整理してみましょう。なお仮想通貨は現在多くの種類が発行されていますが、認知度が高く普及しているビットコインを例としました。

現在のお金(日本円) 仮想通貨(ビットコイン)
物理的な実体
ものと交換
価値の尺度(ものさし)
貯蔵性

 

現金のように手のひらに乗せて実体を確認することが出来ないビットコインですが、貨幣に必要とされる3つの機能

「価値の交換」、「価値の尺度」、「価値の蓄積・保存」

は一応満たしています。

(出典:七十七銀行 お金の役割

 

Suicaのような電子マネーや楽天・ビットカメラのようなポイントも、物理的な実体はありませんが貨幣のように使われていることを考えるとイメージがつきやすいと思います。

 

ただ貨幣機能を満たしていることと、それが普及することは別問題。一体何が普及のポイントになっているのでしょうか?

 

 

貨幣博物館で日本の貨幣普及の歴史を振り返る

東京駅北口付近にある日本銀行が運営する貨幣博物館にて、日本の貨幣の歴史を振り返ってみました。

 

奈良時代 中国の律令制にならい平城京で普及

8世紀の日本は中国の律令制度を取り入れている最中でした。富本銭や和同開珎といった通貨が作られ、平城京工事に関わった労働者への対価として使われ普及。

また官位をお金で買うことも出来ました。

 

平安時代 米や布が貨幣の役割を果たす

このまま順調に普及していくのかと思いきや、10世紀半ば以降になると貨幣の原料となる銅が不足するようになり、質が低下。

誰も使わなくなり、代わりにそれまでもお金の役割を果たしてきた米や布が貨幣の役割を果たしました。

 

鎌倉~戦国時代 中国より大量の渡来銭が流入

鎌倉期に入ると、中国の銭貨(渡来銭)が使われるようになりました。当時中国は宋の時代。しかし宋を滅ぼした元は金属製の銭貨ではなく紙幣を奨励したため、交易などを通じて大量に日本に流入してきたわけです。

銭貨は米や布のようにわざわざ量をはかる必要がなく使い勝手が良かったので広く普及。年貢も銭貨で納めるように。さらにその銭貨を得るために人々は市場で生産物を売却。商品流通が一気に加速しました。

 

江戸時代 金銀の単位統一

江戸幕府が金銀の単位を統一し、全国的な商品流通が活発になった一方で、お金の量が不足。そこで各藩は御用商人の信用を借りて紙の藩札を発行しました。

 

明治時代 円の誕生

1971年明治政府が通貨を円に制定。1882年、日本銀行を設立

 

大きな経済需要がお金を普及させた

ざっと貨幣の歴史を振り返りましたが、長い歴史の中で見ると現在の通貨、円の歴史は比較的浅いです。

 

また時代背景によってお金の形は変わっており、

  • 平城京工事造営の労働対価
  • 税金の支払い手段
  • 商品流通の発達

といった大きな経済活動がお金の普及に深く関連していることが分かります。

 

インバウンド視点で仮想通貨を考える

さて訪日観光客の数は年々増加中。政府も観光業を第二の基幹産業に育てる指針です。

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(出典:日本政府観光局(JNTO)データより作成)

 

となると訪日外国人との経済活動も必然と増えていきます。しかし決済は十分対応できておらず課題だらけです。

地方で思いがけず体験・コト消費をしたくなったものの事前に用意していた日本円が底をつき、予定外の出費が必要になった訪日外国人の視点で考えてみましょう。

 

海外送金は時間とお金がかかる

海外の口座から送金手続きを依頼した場合割高な手数料と時間がかかります。

例えば日本からインドネシアに1万円海外送金すると、5,000円が手数料として割り引かれ、口座への反映も数日かかります。

 

今ちょっとした金額のお金が必要!といったときに海外送金はあまりにもコストが高く、多大な時間を浪費します。

 

クレジットカードは地方での利用シーンが限られる

クレジットカードは為替の変換も自動的に行ってくれるため、国をまたぐ決済手段として非常に使い勝手が良いです。

しかしながら、利用できる場所がクレジットカード端末を導入している店舗に限られます。

 

今後インバウンドが地方に波及していく流れにありますが、クレジットカード払いに対応している店舗は都市部から離れるほど少なくなってきます。

また店舗側にとっても手数料が高く、高額なクレジットカード決済端末を準備するのは腰の重い作業です。

 

仮想通貨(ビットコイン)は課題を解決してしまう

そこで使い勝手という視点で仮想通貨(ビットコイン)を考えると、非常に優れた特徴を持っていることが分かります。

海外送金 クレジットカード 仮想通貨(ビットコイン)
手数料 ×高い 〇数% ◎格安(数10円)
スピード ×数日待つ必要 〇早い 〇早い
価値の安定度 △(相場が不安定)
地方での導入敷居 △(端末必要) ◎(スマホがあればOK)

 

送金・決済に必要な手数料は驚くほど安いですし、導入に当たってはスマホに仮想通貨用のお財布アプリを入れればOK。

相場が安定してくれば、他の決済手段よりも圧倒的に有利になってくるでしょう。

 

実際にビックカメラでビットコインを使ってみた

とはいえ実態が良く分からない仮想通貨が本当に使えるのか?実感が湧かない方が大半だと思います。

そこで仮想通貨のひとつ、ビットコインでの支払いに対応したビックカメラ有楽町店にて実際に決済できるのか試してみたところ・・・

 

スマホのアプリを準備

 

 

レジでQRコードを読み取り

 

 

無事決済完了!できてしまいました。本当に使えるようです。

 

店員さんに利用実態を聞いてみたところ、まだ多くはないが、先日はフランス人の人が使われていたとのこと。

 

また、店舗には中国人観光客とおぼしきグループがいらっしゃいましたが、ビットコイン対応の看板を見て興味津々でスマホのカメラで撮影していました。

 

まとめ

日本の貨幣普及の歴史を振り返ると、その背景には大きな経済活動がありました。

今後インバウンドに伴う経済活動が急速に拡大していく日本において、ビットコインのような仮想通貨は使い勝手がよい手段です。体験・コト消費による消費金額UPのためのツールの1つとして今後注視すべき存在になることでしょう。

 

また、貨幣博物館で何か示唆めいたメッセージを見つけましたのでご紹介しておきます。

21世紀の今日まで、お金は私たちの生活を支える大切な役割を担ってきました。

大勢の人が「これはお金だ」と思うものが、その時代、その地域で「お金」として使われてきました。

時代の移り変わり中で、お金の姿かたちや使われ方はさまざまに変化してきましたが、お金の大切さは変わっていません。このお金の価値を安定させること、それが日本銀行の大切な仕事です。

 

 

今日の一句

”地方への インバン支える 新通貨”

 

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